2003年2月1日(土)10:23

EU改革を定めたニース条約が発効

ブリュッセル(ロイター)

欧州連合の東方拡大の機構上の前提条件を定めたニースEU改革条約が土曜日に発効する。

「(ニース条約は)ヨーロッパ大陸の初の平和的統合の道を開くものである」と欧州委員会のロマーノ・プローディ委員長は金曜日に語った。EU各国首脳は2000年12月に同条約をニース首脳会議で調印している。加盟国のしんがりとして、アイルランドが昨年10月に2度目の国民投票を行い、同条約を批准した。しかし2006年には、現在EU改革会議(=将来像会議。訳注)が協議中のEU憲法が広範囲にニース条約に取って代わる可能性がある。

欧州連合の決定手続きはニース条約により、2004年以降、加盟国の増加に対応したものに変更される。したがって5大国は従来のように欧州委員会に二人の委員を送ることができなくなる。またEU閣僚理事会における各国の拒否権も、通商政策の一部や人事の決定などの分野で廃止されることになる。同様に欧州議会における各国の票配分も改められる。2004年5月1日の新規10ヶ国の加盟後は、欧州議会の定数は現在の626から732議席に増えることになる。

原題:EU-Reformvertrag von Nizza tritt in Kraft




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